雑感

黒田総裁と反証可能性の無い命題

今、日本経済にとって最大のキーパーソンといえば総理よりも、日銀の黒田総裁であろう。その黒田総裁の大変興味深いインタビューを読んだ。一読をおすすめしたい。 http://www.fsight.jp/16204 黒田 (略)ところが日銀は反証可能性のない「セントラル・バン…

立川談春師匠の独演会へ。

昨日、立川談春の独演会に初参戦。数年前に『赤めだか』を読んで以来、ぜひ一度は生で見たい、と思っていたので、ようやく念願かなったことになる。 談春師匠は数年前から「今、日本で最もチケットが取りにくい落語家」とされているが、今回は、ネット予約で…

表層と深層

最近考えていることを少しメモ風に。 映画批評には、蓮實重彦氏が提唱した「表層批評」という考え方があるらしい。要は、映画は映画に表現されていることだけで見たとおりに語るべきであって、それ以外のことを考慮に入れてはいけない、という考え方だ。「勝…

「ノイジーマイノリティーとの対峙」と「責任回避体質」

ここ2週間くらい、「ノイジーマイノリティ」とどう付き合うかが現代の組織にとって大きなイシューになっている、という事を考えている。 ノイジーマイノリティというのは「やかましい少数派」という意味で、 ネットとそのソーシャル化の進展により、従来だっ…

The Asahi Shimbun GLOBE 2011年6月19日 放射線リスクを読み解く

新聞の別冊でついてきたこの特集は凄く分かりやすかった。WEBでも見れるのでご紹介。http://globe.asahi.com/feature/110619/index.html自分も幼児を抱えて東京で暮らしているので「放射線」に関する情報はそれなりに自分で調べてきた。その結果思っていたこ…

日本人にとっての心地良さがすべて

以下の動画は、橋爪大三郎教授が、恩師、小室直樹先生を招いて「日本人と宗教」について対話したものである。http://www.dailymotion.com/video/xxhxe_yyyyyyyyyy_news奇才、小室直樹博士は見るからにご高齢の様子で、見ていて「大丈夫かな」と思うが、頭脳…

ダライ・ラマ猊下 東日本大震災四十九日法話

日本の護国寺で法要に参加して下さいました。趣味の宗教研究はどうしてもキリスト教が中心となりますが、仏教も少しづつ勉強していて、以前から、ダライ・ラマの法話(ユーモアがあり、科学的)を読むのが結構好きなんですが、これも良かったです。全文は長…

朝日新聞のベテラン記者による模擬エントリーシート添削サービスが微妙な件

今朝の朝日新聞の折込広告に、<「朝日新聞」の就活力アップ講座 ベテラン記者によるエントリーシート支援>というチラシを見つけました。 就活エントリーシート添削実物が出ていたので、何気なしに眺めていたら、この添削内容がなんというか、微妙過ぎて面…

成長から成熟へ

経済や経営を論じる上で、「成長」から「成熟」へということがよく言われる。大体、成長・拡大・もっともっと!を前提としたシステムはもう立ち行かない、これからは成熟を目指してシステムや価値観を変えていくべきだというような話になる。べき論として反…

メディアリテラシー

メディアの流す情報を受け手として「どう受け取るか」という「リテラシー」スキルが、情報化時代に大事だという事はよく言われている。こんなタイトルで偉そうな話を書くつもりはないのだが、最近気になることが幾つか続いたので記録代わりに書いてみたい。…