ラ・ロシュフコー箴言集/二宮フサ訳
最近(というわけでもないが)、ツイッターで多くの人が呟いている。結構、思わせぶりな教訓めいたセリフをつぶやく人も多い。それらを眺めていてふと思い出したのが17世紀にフランスで書かれたという、この本。
- 作者: ラ・ロシュフコー,二宮フサ
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/12/18
- メディア: 文庫
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140字以内短いのアフォリズム(警句)が沢山、掲載されている。
三つばかりお気に入りを引いてみよう。
人はふつう褒められる為にしか褒めない。
自然に見えたいという欲求ほど自然になるのを妨げるものははない。
頭のいい馬鹿ほど、はた迷惑な馬鹿はいない。
coooooool、過ぎる。
自分は大学4年にこの本に出会って、社会人1年目くらいの時にこれを愛読していた。今でも、たまに風呂の中で読んで、噛み締めている。(どういう訳か、今、うちの書棚にはこの本が3冊ある…。2冊ある本というのは他にも幾つかあるけれど、3冊あるのはこれだけ…。)
以上、ツイッターのつぶやきを見ていたら、ラ・ロシュフコーを思い出した、という話でした。
上に抜粋掲載した引用が心に刺さった方は、本書を一冊、家に常備されると、10年以上楽しめると思います。
追記:今、検索してみたら、ツイッターにラ・ロシュフコーのBOTがあるようです。(あるんじゃないか、と思ったらやっぱりあった。)自己紹介の「モラリストでありんす」というのには笑う。まあでも、数時間おきにこんなつぶやきされたら嫌ですよ。半年に一度くらい、パラパラっと見るのが良いと思います。