日本語 語感の辞典/中村明
- 作者: 中村明
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/11/26
- メディア: 単行本
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これはビジネスパーソンに役立つ本としてのご紹介。
コンサルタント、とか研究員、と言われる仕事をしている関係上、報告書を書くことは、自分にとってとても大事なアウトプットです。
その際に気にしているのは、「一番的確なニュアンス」の言葉を選んで書けているかどうか、ということ。
たとえば、
…と推測する。
と書くか、
…と予想する。
と書くか。この文脈ではどちらを使うべきか、こういうところに気を使っています。(他の人の書いた書類を見ていても、この辺がaccurateな人とそうでない人の差が気になる…。)
ぼんやりとした言葉遣いをしてしまうのは、認識がぼんやりしている、ということだ、と思っています。
こと母国語に関しては、「認識は鋭いけど、言葉だけがぼんやりしている」ということは有り得ません。
論理力を高めたい人は、「言葉(単語)選びにこだわれ」というのが最近職場で良くするアドバイスです。
本書は、こうしたニュアンスの違いに特化した辞書です。
「推測」「推察」…の違い、改めてこの辞書で確認してなるほど、と思いました。推察は、基本的に「人の気持ちを対象とした推し量りの時に使う言葉」だとこの辞書には書いてあります。それ以外の文脈でも「推察」って結構書いていたな…と反省しました。