日本語 語感の辞典/中村明

日本語 語感の辞典

日本語 語感の辞典


これはビジネスパーソンに役立つ本としてのご紹介。

コンサルタント、とか研究員、と言われる仕事をしている関係上、報告書を書くことは、自分にとってとても大事なアウトプットです。

その際に気にしているのは、「一番的確なニュアンス」の言葉を選んで書けているかどうか、ということ。

たとえば、

…と推測する。

と書くか、

…と予想する。

と書くか。この文脈ではどちらを使うべきか、こういうところに気を使っています。(他の人の書いた書類を見ていても、この辺がaccurateな人とそうでない人の差が気になる…。)



ぼんやりとした言葉遣いをしてしまうのは、認識がぼんやりしている、ということだ、と思っています。

こと母国語に関しては、「認識は鋭いけど、言葉だけがぼんやりしている」ということは有り得ません。


論理力を高めたい人は、「言葉(単語)選びにこだわれ」というのが最近職場で良くするアドバイスです。

本書は、こうしたニュアンスの違いに特化した辞書です。

「推測」「推察」…の違い、改めてこの辞書で確認してなるほど、と思いました。推察は、基本的に「人の気持ちを対象とした推し量りの時に使う言葉」だとこの辞書には書いてあります。それ以外の文脈でも「推察」って結構書いていたな…と反省しました。