日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義ー/小室直樹

日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義ー

日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義ー

小室先生が数十年前に指摘していることが未だに変わっていないことがよく分かる。





三冊とも、結局同じ問題を指摘している。

少し大胆ながらまとめてみると、

  • 「日本は役人国家」
  • 「日本は(西洋近代的な意味での)法治国家ではない」
  • 「それを許しているのは、究極的には国民一人ひとりの意識と勉強が足りないこと」
  • 「その不勉強を増幅しているのが、マスメディア」

ということである。


結局、「日本人は西洋近代が分かっていない*1」という、昔から一部、知識人が嘆くフレーズに行き着いてしまう。


日本の人事コンサルタントや組織コンサルタントは、この出発点から問題を考えないといけないのだろう。

*1:私は別に西洋至上主義ではありません。西洋に完璧なデモクラシーや法治国家があるとは思えない。