Facebook上場に当たってのCEOマーク・ザッカーバーグから株主への手紙


経営、企業文化等々の観点からとても興味深かった。

日本経済新聞の和訳が素晴らしい。



「メッセージが素晴らしい」「日本企業も真似すべきだ!」とは思わない。(そもそも、真似なんかできるはずない)

逆に「アメリカ的な楽天主義」「異常事例」「体のいいプロパガンダ」と片付けてもいけない。

Facebookはちょうど今日で創業8周年だそうだが、それで時価総額7兆円らしい。これに関心を持たずにスルーしてはいけないと思う。


以下の本がとても良質。


フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)


(参考)


5つの核となる価値を抽出し、経営に活用しています。

インパクトに焦点を当てる

 もし最大のインパクトを与えたいと考えるのなら、最良の方法は最も重要な問題の解決に焦点を合わせることです。簡単に聞こえますが、多くの会社はこのことをおろそかにして時間を無駄にしています。私たちはフェイスブックのすべての人びとが、取り組むべき最も大きい問題を見つけるのにたけていることを期待しています。



速く動く

 速く動くことでより多くのものを作り、速く学べます。しかし多くの企業は大きくなると、速度低下による機会損失よりも失敗をより恐れ、スピードを落としてしまいます。私たちは「速く動いて失敗せよ」と言っています。もしも速く動かなければ、失敗することがないからです。



大胆であれ

 素晴らしいことをなし遂げるためには、リスクをとる必要があります。これは恐ろしいことで、多くの企業は本来やるべき大胆な選択を避けます。しかし世界の変化スピードは速く、リスクをとらなければ失敗が待ち受けています。こういう言い方もしています。「最大のリスクは、リスクをとらないことだ」と。私たちは皆に、大胆な決断をするように促しています。



オープンであれ

 より多くの情報があればよい選択ができ、大きなインパクトを与えられます。だからこそ私たちは、オープンな世界はよりよい世界だと考えています。このことは私たちの会社の経営にも当てはまります。私たちはここで働くだれもが会社に関する可能な限り多くの情報に触れ、よい決断ができるように心がけています。



ソーシャルバリューを作れ

 再度申し上げますが、フェイスブックは世界をよりオープンにして人びとの結びつきを強めるために存在しており、単に会社を作ることが目的ではありません。私たちはフェイスブックの全員が、日々の活動を通じて世界に本当の価値を提供することを期待しています。