アンヴィル 夢を諦められない男たち




前から見たかった評判の高いドキュメンタリー映画をDVDにて視聴。本当にこの予告編通りのお話である。


「夢追い人キャリア」については日本でも議論の対象になる。


お金や安定よりも夢や「やりがい」を追うことを選択した男たち(なにしろ14歳で出会った友達と50歳ちかくになってもまだバンドで売れることをマジで目指してるのだから…)が50歳になるとどうなるか、ということがリアルだ。この選択の結果、本人はアルバイトで貧しい生活を送る。家族や親族にも、当然長い間迷惑をかけまくっている。また、表現の方向性も「時代遅れ」になる。全て裏目ばかりが揃ってしまう人生。「それでも本人が良ければそれで良いのか」「幸せな職業人生ってなんなのか?」という究極の問いに迫る映画であった。80分くらいとコンパクトなところも良い。


キャリア論に何らかの形で関わる人は、見て損無し。アドバイザー・カウンセラー…あ、親っていうのもそうかもしれない。


(余談)
見ながら、僕の大好きなU2は、とても恵まれてんだな〜と思い続けた。14〜5歳からの友人たちと、夢をかなえ、仲違いせず、50になっても富も名声も維持しているのだから。奇跡に近い。ポール・マクギネスという敏腕マネジャーのお陰だろう。(アンヴィルは「俺たちはマネージャーに恵まれない」とぼやいていたので特に)

(余談2)
実際にこの映画を見た人しか分からないはずだけど、「日本て本当にいい国だな」と思った。