ヤング≒アダルト/ジェイソン・ライトマン監督
仕事も恋愛もうまくいかない30代の女性が、妻子のいる元恋人と復縁しようと大騒動を繰り広げる人間ドラマ。『JUNO/ジュノ』の監督・脚本コンビ、ジェイソン・ライトマンとディアブロ・コディが再びタッグを組み、「真の幸せとは何か」というテーマを辛らつな笑いと共に描き出す
映画「マイレージ・マイライフ」が良かったので、この作品の監督ジェイソン・ライトマンの最新作である本作をDVDにて視聴。
上のあらすじを読んで想像できる通りの映画で、見ていて「痛い」です。見ている間じゅう、「イタタ…」という言葉が浮かびまくります。
でも人間ドラマとしてはよく出来た映画であるし、尺も短いし、傑作とは行かないまでもかなりハイレベルな作品だと思いました。
田舎から都会に出た人間の屈折が一つのテーマなのですが、この映画の主人公は「都会に出た」とはいってもそこはミネアポリスという設定。N.Y.やL.A.ではない。それでも思い切りアーバンな人間を気取って田舎の人をバカにしている、という作りになっています。その時点で、観客の大多数を占めていると思われる本当に大都会に住んでいる人はこの主人公を心の中で嘲笑して見る、という構図になるのでしょう。作り手はその辺も計算して属性設定をしているのではないかと邪推しました。
結構人生の深いところえぐってくるテーマなので、一人で見た方が無難な作品と思われます。
ところで、
原題はYoung Adult。
配給会社がつけている邦題は、ヤング≒アダルト。
借りてきたDVDのラベルは、ヤング=アダルト。
になってました。微妙過ぎます。
レンタル会社のバイト氏の猛省と奮起を期待します。