アルゴ(ARGO)/ベン・アフレック 監督・主演



派手なショービジネスを隠れ蓑に命懸けの人質救出作戦を展開する。このいかにもハリウッド仕立てのプロジェクトが実話である事に驚かされずにはいられない。成功のためには味方をも欺かなければならず、事件発生から18年後に当時の大統領クリントンが明らかにするまで機密扱いとなっていたという。まさに映画的な実話を極上のサスペンスとして仕上げたのは、前作『ザ・タウン』でも高い評価を得たベン・アフレック。監督第3作でさらにセンスの好さを発揮している。CIAの人質奪還のエキスパートを自ら演じるほか、ハリウッド人種を演じるアラン・アーキンジョン・グッドマンのベテラン2人が絶品の演技で楽しませてくれる。


公開中の映画「アルゴ(ARGO)」観た。


ベン・アフレックが監督・主演の二役。


主役(CIAのエージェント)としてもカッコいいし、監督としても格好いい。本作で両方務めているということが信じられない。特に、監督としての手腕の高さが(映画にそれほど詳しくない私のようなものにも確実分かるくらい)感じられたのにはびっくり。


内容としては、観終わった後「男子たるもの、困難な仕事(ミッション)でも完遂すべし」という意欲が湧く映画でありました。

そして、なんとなく、有名な自己啓発?話の「ガルシアへの伝言」を思い出す感も。





枝葉のことですが、「1970年代ののシュレッダーは、イスラム原理主義者の情熱と人海戦術の前には無意味だった」と言う事実に衝撃。

あと、トニー・メンデスの現在に関する情報は、フェイクですよね。ここは本当のことを映画に盛り込む筈がない、と思いました。

大好きな映画『リトル・ミス・サンシャイン』の不良老人がまた出て良い味です。