「キレ」の思考 「コク」の思考/村山昇
- 作者: 村山昇
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者からご献本頂きました。
村山さんの本は大体読んでいるので、本書についても「村山さんらしい」一冊だな、と、まずは思う。
・短絡的なお役立ちを論じることにあまり関心がなく、大きなことを考えようとするスタンス
・概念を具体化するオリジナルな図解
・随所に散りばめられた芳醇な引用
などなど、が、村山さん「らしさ」。ありきたりではない、独特の内容を語れるビジネス書著者だと思う。
今回、特に(僕にとって)新しいなと感じたのは、第7章の「モラルジレンマに立つ」で論じられている内容。平たく言うと、たとえばビジネス人として「儲けをとるか」「個人的倫理観をとるか」という選択に迫られたときどうするの?というポイントである。
昔からビジネス書でこのテーマを扱うものがもっとあっても良いのにな、と個人的に思っていた論点*1がズバリ取り上げられており、具体的に、参考文献*2やケース・スタディまで紹介されていた。ここは深く掘り下げて自分でも整理したい。