2012年の劇場鑑賞映画 まとめ
重要な趣味になった映画鑑賞
ここ数年「月に一本劇場で映画を見る」ということを目標にしている。仕事も家事育児もそれなりに忙しいのだが、それだけに、それだけで人生が占められるのも良くないかな、という(欲張りな)思いもあり、多忙を縫っての鑑賞を続けている。今年はめでたく12本を達成。(DVDでも10本強見ている)
大体、宇多丸師匠、町山先生の紹介から厳選しているので、ほとんど外れがないし、とても人生の勉強になる良い習慣を身につけた、と納得している。もともと、映画を見る趣味は無く、30歳過ぎてからの遅咲きの趣味?だが、毎年徐々に熱が上がってきている気がする。
今年の13本(劇場鑑賞順)
- 「J・エドガー」…不思議な映画ではあったが、良かった。アメリカという民主主義の先進国とされる国で、警察権力が実は私的にコントロールされていた、というパラドクスをえぐった社会派作だと思う。
- 「ヒューゴの不思議な発明」…期待しないで行ったらとても良かった。こちらにアカデミー賞作品賞を上げた方が良かった気がする。
- 「アーティスト」…アカデミー賞作品賞・監督賞、ということで義務的に見に行ったが、もともとトーキー、白黒は苦手なのでイマイチだった。
- 「サッチャー 鉄の女の涙」…一つのリーダー論として見た。イギリスの現代政治の簡単な基礎知識が必要とされる。
- 「ファミリー・ツリー」…芳醇な人間ドラマ。大人向け。こういう素敵な作品で観客動員できない日本の興行界が心配になる。
- 「ダークナイト・ライジング」…自分にとって最大の期待作(3年後しの恋)であった。初日に駆けつけたら、肩透かし、というかズッコケた。こういうのもまた人生の妙味なのか。
- 「おおかみこどもの雨と雪」…一人で見に行って泣いた。個人的にシンクロする要素が多すぎる。
- 「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」…サシャ・バロン・コーエンの監督、主演作。知的ブラックジョークが炸裂で自分好み。
- 「最強のふたり」…主人公の二人も良かったし、話も良かったけど、映画から透けて見える「フランスの社会」が興味深かった。
- 「アルゴ」…これ、期待していって期待通りに面白かった。ベン・アフレック監督作を他にも観たいと思わせる出来だった。
- 「桐島、部活やめるってよ」…サブカル界、いや、今年の日本映画界でもっとも話題となった一作。確かに「世界の残酷さ」をよく表した名作だった。
来年
「ルーパー」「ゼロ・ダーク・サーティ」「マン・オブ・スティール」は見に行こう。楽しみだ。