未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる/ちきりん


未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる


この著者、「頭いいなぁ」と思う。それだけに、細かなところで、そこは上手く読者を丸め込む論理じゃないの?と思うところが何カ所かある*1けれど、全体としてはとても重要な指摘をしている本だと思う。自分自身も色々考えさせられた。


あとは、この著者「人間の“理性”を強く信じているなぁ」という事も感じる。これは世界観の問題で「人間なんて、こんな綺麗に考えて生きられない、もっと本能的な生き物だ」という世界観を持つ人も居るだろうし、私自身も著者と比較すれば後者寄りの世界観を持っている。(世の中と比較すればかなり前者寄りだという自覚もある)


ただし、元マッキンゼーという点で南場さんの本を読んだ時にも感じたことだが、こういう本について「著者みたいな十分な才能があって、かつ自由に生きてきた人だから言えるんだよ。普通の人には無理なんだよ」として非難するのは、なんというか「野暮」だと思う。(こういう批判をする人に限って、本人も結構高学歴だったりする気もする)

*1:具体的に指摘すべきですが、忙しくて割愛