プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ/高木春夫

プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ

プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ


KBSにおける組織行動論担当教授による近著。

とても平易。理論的な背景がありつつも、口語体で読みやすく基礎に絞った内容。普通のマネジャーにとても適していると思う。私のようにこの分野をある程度やっているものからすると、基礎に絞り過ぎの感すらある。ビジネススクールではさすがにもう少し難しい内容をやるのだろうか…。

ネタバレになってしまうかもしれないが、

表題の「たった1つ」・・・とは、「配る」こと。この「配る」というコンセプトに寄せて組織内のマネージャーの役割を論じている。確かに「配る」という概念を使うことでイメージが持ちやすく分かりやすい。

なお、本書の内容は比較的大きな伝統的組織での「マネジャー」に向けたものだと思われる。アントレプレナーシップや蛮勇、アニマルスピリットを視野に入れたものではない。それらはリーダーシップということになるのだろう。