マン・オブ・スティール/ザック・スナイダー監督(2013)
僕のクリスファー・ノーランに対する熱も落ち着きつつありますが、ノーラン組が集結した本作品*1はやはり楽しみにしていました。
以下、ネタバレありの感想をつらつらと。
ラジオで町山さんも指摘していたことではありますが、主人公は、そのまんまキリストですね。書くのも野暮ですが、少し述べておくと・・・・神の世界から人類を救うために一人降りてくる、優しい養父母に育てられる、奇跡を起こす(治療もできる)、迫害される、そして使命に覚醒する・・・というか、そもそも名前が神(ヘブライ語のエル)の息子、だし。そのまんまです。
このドラマを支える、2人の父、ラッセル・クロウとケビン・コスナー*2がとても良い味だしています。
特に後半はアクションシーンが中心になりますが、これは凄い疾走感と肉弾感。アクションシーンは、本作のザック・スナイダー監督の得意技でもあるらしく、現代映画の最新型なのだろうけども、正直、ビル壊し過ぎ!で疲れる&居たたまれなくなります。なんというかアクションシーンのハイパーインフレ状態。
本編も良かったけれど、自分としては、予告編が良かった映画として記憶に残りそうでもあります。このハンス・ジマーの音楽、この映像の思わせぶり感(&切り出されている物語骨子のキリスト感)が素晴らしいです。