ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 /アン・リー監督(2012)
この映画を見る前に私が持っていた知識といえば・・・。
・映像が凄いらしい。
・話の筋が変だが、メインは少年とトラが漂流する話らしい。
・多少は哲学的らしい。
・アカデミー賞で、アン・リー監督が二度目の監督賞を受賞した。(作品賞は逃した)
という程度だった。
とりあえず見ておくか、という気持ちでDVDを借りてきて家で見たのだが、予想以上に深い作品であった。
原作の小説の良さに負っている部分も大きいのだろうが、アン・リー監督は自分の中では神認定*1。
個人的には、昔、ブロークバックマウンテン見て以来のアン・リー作品ですが、この人の人間観というのはちょっと超越してる感じがする。
この記事でネタバレ解説は避けたいが*2、自分として思ったのは「人間は何によって救済されるか、それは外から与えられる宗教と自分が内的に作りだす物語である」ということだ。何のことやら、と感じられると思うが、気になる方は是非この映画を見ることをオススメします、としか言いようがない。
興味を持ったので、原作本(ブッカー賞受賞という高評価の作品らしい)を注文した。