部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない/出口治明



出口さんのファンで大体の著書を読んでいるので、そんなに目新しくはない。ただ、本書は他の本に比べて平易なのでより広く読まれると良いと思う。オーソドクスなマネージャー論の中に、著者の個性・哲学が感じられて、私のようなファンにはスムーズに読むことが出来る。ところどころの図解にとても効果的な図が使われているのも良いと思う。

本書で一つ印象的な話。(他の本にもあったけど。)以下は意訳です。

出口さんが社長に就任し、大先輩へ挨拶。「社員が100%の力で働ける会社を作ります!」

大先輩「君は60歳過ぎてまだそんなコドモみたいなこと言ってるの?人間理解が足りんな」

出口さん「へ?」

大先輩「あのな・・・」

というくだり、あのな・・以降、本書で展開される言葉が、含蓄があるので、興味のある方はご一読を。