iPhoneと私

2009年秋、出会い。ガラケーとの2台持ち時代

 
僕がiPhoneを初めて使ったのは3GSだった。2009年の10月頃の事だったと思う。これを買ったきっかけ、というか決め手は正直言ってはっきりとは覚えていない。ただ、この時点よりはるか前からiTunesiPodのユーザーであったので、自宅の音楽ライブラリーを外で聴けることがきっかけになっていたことは間違いないだろう*1
 
当初はいわゆる「2台持ち」だった。メインの携帯電話としてはKDDIガラケーを使っており、確かソニーエリクソンの機種だった。思い返すと、最初のiPhoneのキャリアはソフトバンクであることに気づいた。これは当たり前のことで、当時はソフトバンクしかiPhoneの扱いが無かったからだ。そんなことまで、あっという間にあやふやになってしまうのが、デジタル通信商品の変化の激しさなのだろう。ちなみに、iPhoneを買ったのは最寄り駅のSoftbankショップだった。
 
しばらくガラケーiPhoneの2台持ちが続いた。2011年3月11日の震災の夜は3GSでGoogleマップを見ながら自宅まで5時間かかけて歩いた。そんなある日の午前中、仕事で新橋駅からゆりかもめに乗車しようとして焦った時、3GSがホームと列車の間の隙間から線路(ゆりかもめだから軌道というべき、だろうか)に落ちて大破した。この日の事はなぜか良く覚えている。午後は小田急線で多摩方面へ研修の仕事で移動し、夜、代々木上原経由で新橋駅に取って返してボロボロに大破した3GSを受け取った。結局この3GSは即死であって中のデータを引き上げることも出来なかった。長男の1〜2歳前後の写真や動画が消えてしまったのは痛恨である*2。これが一つの原体験になり、その後の熱心なクラウド活用に繋がった。
 
 
4S発売と同時に入手→一本化
 
3GS大破事件から、すぐにiPhone4sが発売されることなったため、大破が良い理由にもなり4Sに飛びついた。これが2011年10月の事だ。この頃、スティーブ・ジョブズが逝去したことやキャリアとしてauが新たに扱いを始める、ということで4Sの発売は社会現象になったことを記憶している。予約合戦に参加し、最寄りのターミナル駅のauショップで即日入手した。また、これを機に思い切って2台持ちを辞めてiPhoneに一本化することにして、ガラケーに別れを告げた。SoftBankに多少の違約金を払った記憶がある。定かではない。

4Sは本当に良い機種だったと思う。手に馴染んだし、適度な重みも好きだった。4Sにしてから、写真を全てGoogle+クラウドに自動バックアップするようにした。この頃、Googleのストレージを有料契約をして、過去写真も全てクラウドに整理することを行った。
 

iPhone5。そして、iPad Airとの二台持ちへ。

 
そして2012年9月、iPhone5が発売された。4Sが気に入っていたこともあり、これは当初は静観のつもりだったのだが、LTEが気になり発売からしばらくしてから購入を決意してしまった。「依然としてガラケーを使っていた家人に4Sを譲る」という大義名分というか言い訳を編み出したのだ。結局、発売から数ヶ月後の2012年の12月、仕事終わりに上野の量販店でiPhone5を購入した。LTEは、特にauは当初は色々問題があったが、朝、近所をジョギング中にPodcastをダウンロードした際に、「早い!革命だ」と感じたことが印象に残っている。それからディスプレイのRetina化。4Sの段階でも特に画面に不満は無かったのだが、Retinaを知ると後戻りは出来ない気持ちになってしまった。こうした感覚はデジタル製品では良くある話だ。Lightningケーブルに変わったのはエポックだったがケーブルが接触不良になりがちなのには困った。
 
5Sには、あまり興味をそそられなかったが、iOS7の発表には、フラットデザインという点で強い印象を受けたことを覚えている。
 
iPhone5の入手からほぼ1年後の、2013年12月頃、iPad Airセルラー版を入手した。そもそも自分にiPadが必要なのか、更にはセルラー版にするかWIFI版にするか等、非常に悩んだが、結局auのデータシェアプランを使ってセルラーにすることにした。外で移動中に使いづらいWifi版にしてしまったら、買っても意味が無い、という判断があった。これでまた2台持ち(しかもiOSの2台持ち)の状態となった。使わないならiPadは下取りに出しても良い、という気持ちだったが、ちょうどこの直後から会社のBOYDとして使えるようにもなり、他にも毎日の通勤の際の勉強に非常に役に立っており、結果的には有効な投資とすることができた。
 
2014年5月、日本でのサービスインを待ち望んでいたiTunes Matchのサービスが始まったのでこれを導入。iPhoneの音楽ストレージをあまり気にしなくて良くなったことは嬉しい。
 

 

iPhone6を入手

 
そして、2014年9月20日、iPhone6に乗り換えた。これまでずっと黒を選んで来たが今回は初のシルバーで64G。iPhone5とiPadAirの二台持ち状態にもキャリアの通信環境にも何の不満もなかったのだが、「家人の4SがiOS8の時代には、いかにも苦しそうだ。だから5を譲る」という大義名分で。iPhone6については「ここまでの大型化は許せるが、これ以上は大きくならないで欲しい」と感じている。指紋認証のTouch IDは初体験。便利になったものだ。ただし、スマートフォンの進化の歴史もそろそろ一段落ではないか、という気もしている。ただし、この感覚が正しいかどうかは2〜3年後にならないと分からない。
 
 

振り返ってみて

 
iPhoneの歴史と自分のパーソナルな歴史を重ねて振り返ると、そこには色々な気づきがある。テクロジーが変化し、自分のライフステージも変わる。振り返ってみると短期間で驚くような変化があった。今回、振り返って文章化してみたが、当時何をどう考えて判断していたかをあっという間に忘れてしまっていることを改めて感じた。
 
皆さんはどんな付き合いをされてきましたか?
 

*1:こんなおぼろげな記述になってしまうのは、この10年くらいで自分と音楽との付き合い方が大いに変わったためだ。

*2:2010年12月に産まれた長女の写真はデジタル一眼中心で撮影している段階だったのでiPhoneの中には少なかった。改めて思うのは動き回る子ども追いかけて写真をとるにいかにスマホが便利であるか、ということだ。