松浦弥太郎の仕事術/松浦弥太郎

 

松浦弥太郎の仕事術 (朝日文庫)

松浦弥太郎の仕事術 (朝日文庫)

 

 

 
 
何でも良いから、松浦弥太郎さんの本を読みたいと思った。きかっけは今年のBRUTUSの特集。沢山出ている彼の本の中からあえて、「仕事術」を選んでしまうあたりが自分の悲しい無粋なところ。
 
仕事本については色々読んできた。それらとの相対比較においてこの方の本の特徴をあげれば、とにかく「心を込めて丁寧に仕事をする」という流儀。その実現のために、健康管理、メンタルの管理、仕事にしても、つきあう相手にしても、使うツールにしても無理にキャパシティを広げない、という生き方を採用しているようだ。これらについてかなり踏み込んだ具体的な方法が本書内では展開されている。
 
これらが真似できるか、共感できるかは別として、確かに文章からは筆者が心を込めていることが感じられたような気がした。
 
一部抜粋
全財産をはたいて、車を購入したとします。買い替えはきかず、生涯乗り続けるための、唯一無二の一台です。あなたはその車に、不純物だらけの明らかにエンジンを傷めるような適当なオイルを入れて、平気でいられるでしょうか?体はいかなる高級車よりも長く使うし、はるかに価値があるものです。このシンプルなのに忘れやすい事実を思い出しましょう。いいものを食べて、できるだけ注意深く、自分という車を良質の燃料で動かしてやろうではありませんか。  特別なオーガニックフードや高級食材でなくとも、きちんと人の手でつくられたものを食べる。それだけで体は素直に違いを感じ取ってくれます。
食生活を聞けば、その人の仕事のクオリティはだいたいわかります。食べる時間がばらばらだったり、いつもコンピュータの前でサンドイッチをかじっているような人は、知らず知らずのうちにそのすさみが仕事に反映されます。  健康管理とは「自分にとって、何が最適か?」を考えながら、コンディションを整える習慣だとも思うのです。