20代のための「キャリア」と「仕事」入門/塩野誠


「働く。なぜ?」に続き、キャリア論的な新書を読んだ。こちらの方が自分にとっては、共感度高い。著者の方と年齢やら何やらのバックグラウンドが近いせいだろうか。

おわりに、に記載された以下の感覚に誠実に書いていることが、共感の理由かと思う。

今の日本において、過度の自己責任や強い個の確立を叫ぶことも、反対に一昔前の経済成長を前提とした終身雇用やムラ社会的サラリーマン生活を懐かしむことも現実的ではないと思います。

著者の指摘通り、現実解は常に中庸にある、と私も思うが、インターネットやらマスメディアやらには極論が踊る。定めだとは思うが、寂しいものである。