困ってるひと/大野更紗


困ってるひと (ポプラ文庫)

困ってるひと (ポプラ文庫)


糸井重里氏が推奨してたな〜、と思って図書館で手に取って来た。


難病体験記、なんだけども、もう壮絶で、読むのがツラい。自分がこんな事になったら、どうしよう、ここまで持たない…という単純な恐怖心。いかに自分がへたれ野郎か再認識させられる。

というわけで、読み始めたことを後悔してしまったのだが、結局最後まで読まされた。

イージーな感想が憚られ、なんとも言いようが無い、のだが、この読書体験が自分にも将来何かの糧になるかもしれない。

途中、彼女はある特殊病院を「地獄」と表現しており、その事についてAmazonレビューで批判している人が居た。彼女の書きぶりは、彼女級の難病にかかった人でも率直にそう思った、ということを示す、ある種の「人間の業の表現」であるのだろうなぁ、と個人的には思った。