Amazon Kindle Paperwhiteを使って1年強の感想

Amazon Kindle Paparwhite(3G無しモデル)を購入し、それなりに使って1年以上経つので、正直な感想をまとめてみました。検討中の方の何かのお役に立てば幸いです。

端末としては、非常に良いと思います。なにしろ見やすい。電子インクという液晶とは違う表示方式、目が疲れず読みやすいです。出張の時に、新幹線の中で3時間ぶっ通しで読んだこともありますが、何も問題ありませんでした。加えて、バッテリーの持ちも良いです。最近、スマホのバッテリーの急速な減り方に慣れていることもありますが、Kindleは本当に優秀です。3G通信については自分は無くても全く不便していません。というか、この機能があると、つい電車の中でもポチっと購入してしまう危険がありそうなので無くて良いです。先ほど、新幹線で…と書きましたが出張のお供に、Kindleさばらないしバッテリーの不安はないし、最適です。

コンテンツですが、値段は高い(=日本の電子書籍*1は十分に安くない)し、数は少ないと思っています。僕がKindleを買った時、端末が8,000円くらいでした。普通の書籍の電子版は印刷版に比べて200円〜300円くらいしか安くない、ような気がしております。*2そうだとすると、この投資を回収するのには何冊orいくら分の本を買わなければならないか。しかも、そもそも自分が読みたい本の中でKindle対応しているコンテンツ自体が少ないわけで、冷静に考えるとあまり合理的な投資とは言えない気がします。ちなみに、自分は1年ちょっとで和書20冊程度の購入です。


一方で、単純に和書のディスカウント、という側面では計れないメリットも幾つかあります。


最近は勉強のため洋書を買って読んだりして(これがなかなか完読できない…)おりまして、この点では値段もラインナップも大満足です。また、個人的に最強だと思うのは、端末で出来るハイライト機能と、それをWEBで一覧表示できる機能です。僕は記憶力が良くない&書き込んで精読などをするタイプではないので、本を沢山読んでいるわりには、「あの本に何が書いてあったっけ?」状態になることが良くあります。(だからこのブログを書いている、という面がある)その点、Kindleで読むと、重要と思う部分や印象に残った部分には、ハイライトをして、1ヶ月後くらいにまた読み直す、ということが出来るので非常に便利です。しかも、デジタルにコピペも出来る、という。決して著作権的な悪用をしないようにはしておりますが、各所で発表をしたり、講義をしたりすることもある私の仕事にとっては猛烈に便利です。Amazonは自分の知る限り世界で最も顧客志向*3な企業だと思うのですが、このKindleハイライトの一覧表示が、本体のサイトとは別になっていて別にログインしなければいけない仕様、というのは何か事情でもあるのでしょうか。解せません。というか、これに気づくまでに購入から1年以上経ってしまっておりました。この機能については、詳しくはこのサイトで。読んだものを定着させたい、アウトプットに使いたい、という方にはこの機能は大きいでしょう。


というわけで、今、Kindleが自分の読書のメインツールとは言えない状況ですし、これがメインになるとも断言できませんが、まだまだ使って行くとも思います。


Kindle Paperwhite(ニューモデル)

Kindle Paperwhite(ニューモデル)


(ちなみに新幹線の中でぶっ通しで読んだ本↓)

銀漢の賦 (文春文庫)

銀漢の賦 (文春文庫)





(英書だとこんなものを眺め読み↓・・・してる間に邦訳も出た)

Give and Take: A Revolutionary Approach to Success

Give and Take: A Revolutionary Approach to Success






(たとえば本書には沢山ハイライトを入れて、あとで見直している)

嫌われる勇気

嫌われる勇気

*1:Amazonは消費税を払うべきだと個人的には思っています

*2:ケースバイケースでもっと安い場合もある

*3:他企業にとっては、Amazonは顧客志向過ぎて怖い、ヤバい存在と思います