ウルフ・オブ・ウォールストリート/マーチン・スコセッシ監督(2014)

 
例によって年末に色々と映画ランキングをチェックして、評判の高いものはDVDで見ていこう*1、という中で、まずはこれ。
 
俗悪、エグイ、狂ってる、そして爽やかさもない。でもこれが、資本主義、アメリカンスピリットの中核にあるものだ、という作り手の静かな批判的メッセージを僕は*2読み取った。「だって結局カネでしょ、カネでしょ」・・・と何か、自分たちが認めたくない匕首を突きつけてくるような緊張感があった。
 
そして、俄かには信じがたいが、かなりの部分が実話、というのがまたすごい。
 
最近お会いした、在米経験の長いビジネスマンが、「いや〜、アメリカ人というのは本当に懲りない連中ですよ」とシミジミ語っていたが、カネ、セックス、暴力、、このパワーは何なのでしょう、、と思う。
 
あと、(完全に町山さんの受け売りながら)ディカプリオは、ここまでやってアカデミー賞獲れないのはかわいそうだとも思う。
 
マシュー・マコノヒーの唐突なハミングソングは最高だった。この曲が劇中に登場した経緯といい、最高。これから自分も緊張したら、この歌をハミングしよう(笑)・

*1:3時間と長いから1時間ずつに分けて見れたのは、自宅鑑賞ならではの良さ

*2:ただ、この淡々とした作りだとこれを見た人全員がそう思うかどうかは分からない。結局金持ち礼賛か、という読み取りになる人もいるみたい