写真が絶対にうまくなる 構図力養成講座/鈴木知子

 

写真が絶対にうまくなる 構図力養成講座

写真が絶対にうまくなる 構図力養成講座

 

 

 
7年前にデジタル一眼レフカメラを初めて購入以降「写真が上手くなりたい」と思いつつも、一向に知識も技量も上がらない。絞りとかシャッタースピードとか画角くらいは多少はわかるようになったけれど、依然としてそれらを主体的に使いこなせている状態にはない。どうやらあまり自分の得意な領域ではないのかもしれない。
 
しかしながら、今度の夏に割と重要なカメラマン役をしなければならない見込みになってしまい、改めて勉強することが必要になった。本当はスクールにでも行けばいいのだけれど、まずは独学で。
 
この本はとにかく「構図」に特化しており、そこがとても良かった。特に最初の基本構図10の解説はシンプルでいい。そして、そのあとは、ひたすら演習問題が続くという面白い構成。説明も理屈っぽくて自分好み。
 
(メモ)
 
10の基本構図とポイント
 
三分割構図・・・悩んだら三分割構図。水平をしっかりしないと締まりが出ない。主題に視線が集中する構図。
 
黄金分割構図・・・都市や自然など多くの要素がある場合に使いやすい。テーブルフォトでも使える。
 
二分割構図・・・要素を減らして二分割構図にすると落ち着いた雰囲気に。
 
日の丸構図・・・余計な部分を引き算して、シンプルな背景を選ぶ・作る(背景を暗めにするなど)
 
三角・逆三角構図・・・広角レンズで使いやすい。底辺が下の三角構図だと安定。
 
放射構図・・・視線がラインの集まる一点に集中する。なるべく放射ラインを分断しない。広角レンズでローアングルから攻める。
 
曲線・S字構図・・・縦位置の方が決まる。人の体のポーズで作ることもできる。テーブルフォトで被写体が四つ以上ある場合にオススメ。
 
対角構図・・・動く被写体にリズム感が生まれる。テーブルフォトでも使える。
 
シンメトリー構図・・・二分割構図の変形。被写体の力を選ぶ構図。水面(風のない時を狙う)、鏡、映り込みなど。
 
フレーム構図・・・フレームの部分もしっかりとる。ただし、ピントはフレームの先の主題に。
 
その他
 
家族写真は背の高い人を真ん中にして
 
全体に、「主題を決めて引き算する」発想が重要。