時間資本主義の到来 あなたの時間価値はどこまで高められるか/松岡真宏

 

時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?

時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?

 
 
本書内の「まとめ」の記載をそのまま抜粋。
 
「すきま時間」の価値が急速に高まっている。
商品やサービスの価格に「時間価値」が含まれるようになる。
時間価値には「節約価値」と「創造価値」の二つがある。
 
「すきま時間」と携帯情報端末の組み合わせで様々な時空ビジネスが生まれる
消費は商品やサービスの選択時間を快適化ないしは効率化する方向に二極化していく
交通ビジネスは時間快適化への対応が求められる。
 
時間資本主義時代の勝ち組は、時間リッチのクリエイティブクラス。
時間価値の低い人は、クリエイティブで時間価値の高い人に隷属させられる
公の時間を巧みに私の時間として使える人ほど有利になる。
 
ソーシャルメディア携帯情報端末による拡張現実が時間価値をさらに高める。
適時に機会を捉える必要性から、職住近接と東京への一極集中が加速する
効率化にとらわれず、自分なりの時間快適化を目指すことが幸福につながる

 

タイトルが壮大なだけに、中身にも期待してしまったが人様に「必読!」と勧めるほどではなかった。ただ、コンセプトは面白いと思った。従来価値の低かった隙間時間の価値が飛躍的に上がっており、それがビジネスにつながっているところの説明は、特によく整理されていて参考になった。


自分も「時間の活用」については相当詰め込んでやっている方だとは思う。ただ、これはこれで疲れるし、これが正しい方向だと威張るつもりはない。著者も「効率化」にとらわれずに「快適化」を、と主張している。しかし、私が不器用なのか、なかなかそうスマートには行かず、「効率化」だけを追いかけて疲弊してしまうことが多い。