野村再生工場ー叱り方、褒め方、教え方/野村克也

 

では、私自身は「野村野球」をどのようなものだと認識しているのか。ひと言で言えば、「プロセス重視」ということになる。

 

プロ野球は結果が全て。勝てば官軍の世界といっていい。(略)

 

しかし、結果の裏側にあるものは何だろうか?

「プロセス、過程」にほかならない。

 

「プロフェッショナルのプロ」とは、「プロセスのプロ」でもあると私は思っている。きちんとしたプロセスを踏むからこそよい結果にたどり着くことができるし、結果を出すためには、どのようなプロセスを歩むかということが重要になると私は信じている。(p.54)

 

「一に準備、二に準備」

 

無形の力

 

野村イズムは上の引用に集約されている。エディー・ジョーンズHCのやっていることと同じだと思った。

 

選手に対する愛情。(野村監督だったら、完全試合の直前の山井は代えられない、と述壊)

 

プロ野球選手でも意外に野球のことを考えていない奴が多い、と著書には書いてある。その状態で40歳のころまで来ている人もいるとのことだ。今、子供の野球の指導を見ていても緻密に考えさせるようなところを結構見ているので、「プロでそれってホンマかいな」と思う。プロ野球の凄みというか高みは伺い知れないものがある。