ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか/ピーター・ティール

 

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

 

 

 
 
昨年、一世を風靡していた本。図書館予約でようやく回ってきたので、たった一年遅れくらいではあるけれども、ちょっとした「時代遅れ」感を持ちつつ一応読んだ。
 
これはビジネス書というよりも、思想書だと思った。人気を博すのは分かる気がする。
 
特に「隠された真実」。
 
ピーター・ティールが採用時に投げかけるという質問。
「あなたが考える、賛成する人がほとんどいない、大切な真実とは何か?」
 
彼が期待している答えは
「世の中のほとんどの人はXを信じているが、真実はXの逆である」
と言ったものとなるそうだ。
そして、これを具現化することこそが、取り組むに価するビジネスだ、と。
 
 
確かに分かるし、同時に「人と違うこと」を奨励するとってもアメリカ的なイデオロギーだと思う。
 
こうした起業に知的エリートの上澄みの多くが全力を投入するアメリカの経済社会の強みを感じざるを得ない。