コーチ/マイケル・ルイス

 

コーチ

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Amazonレビューを読むと、この作品を「点」として捉えているコメントが多い。

 

マイケル・ルイスのファンで、作品群の縦糸の中の一つとして本書を読んだ自分としては、この本のポイントは「中産階級にまで既得権益意識が浸透し、親世代までがそれに無自覚であることへの問題意識。そんなものはアメリカの美徳では無かったはず、勤勉、努力の価値はどこへ行ってしまったの?という著者の問題意識」であると理解した。

本書出版の2005年の前の時点で既にこうだから、その10年後の今はもっと上記の傾向は進んでいるのだと思われる。

マイケル・ルイスのプリンストン大学での卒業スピーチ、おすすめ。彼の哲学が良く出ている。