2015年、映画鑑賞生活のまとめ。

2015年の映画鑑賞生活回顧
 
1月「ベイマックス」
今のディズニーは横綱だな、と感じた。新宿ピカデリー。
 
2月「フォックス・キャッチャー」
これは、個人的に大好物のタイプな演出とテーマ。「ああ、映画を味わった」という感じ。これを見た渋谷のシネマライズが今年で閉館してしまったのは寂しい。
 
3月「アメリカン・スナイパー」
待ってましたのイーストウッド。映画評での論争も楽しめた。新宿ピカデリー。
 
4月「ウルトラマンギンガS 決戦ウルトラ10勇士」
息子と行ったが、ごめん、仕事で疲れてたのか寝てました。新宿ピカデリー。
 
4月「バードマン」
アカデミー賞を制した作品に敢えて言うことじゃないけれども、芸術性はベストだった。ストーリーのギミックもBGMも最高。
 
5月「シンデレラ」
初めて娘と一緒に行ったのでそれだけで5億点。改めて実感する「ディズニーは横綱」。吉祥寺オデオン。
 
5月「セッション」
キワモノ、的な作品ではあるのだけれど、やっぱり面白いですわ。見終わって語れる作品度No.1かも。東宝シネマズ歌舞伎町。
 
7月「グローリー 明日への行進」
これはここ数年のライフワークでもある「黒人差別の歴史映画を見ていこう」の一環。主題歌は最高。日比谷シャンテ(だったような記憶)
 
7月「インサイドヘッド」
ピクサーが復活した」と聞き、家族一同で参戦。娘がいいところ(ストーリー上泣くべき良いタイミング、という意味)で泣いた。吉祥寺オデオン。
 
8月「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
大分前から祭りが発生しているのは知っていたのだが、ようやく、、という感じで見て、「祭り」に納得した。インテリが作ったバカ映画最高。渋谷TOEI。
 
12月「007 Spectre」
クレイグボンドが大暴れするだけで満足ながら、ストーリーがちょっと薄い。前作「Skyfall」が恋しくなってまた見てしまった。立川の極上爆音上映で見た。
 
12月「クリード チャンプを継ぐ男」
前情報で、ハードルを上げて見に行ってしまったのが良くなかったのか、、、まあ普通の娯楽作です。六本木東宝シネマズ。
 
今年の個人的第1位は「フォックスキャッチャー」へ捧げたい。万人受けしない映画だとは思うけれど、これぞ「アメリカ」でしょう。一回目見たときは「この話どう着地するんだ!?」ということで緊張しっぱなしだったが、二回目見たときには、ジョン・E・デュポンという存在にアメリカそのものの矛盾を被せる監督の意図がよく分かった。
 
 
映画館的には、新宿ピカデリーが多かった。振り返ってみると、今年(ここ数年、自分のホームだと思ってた)バルト9新宿武蔵野館に行ってなかったのは意外。
 
また、少しだけ年間通して、ということで考えてみたい。
 
自分が見る映画は何らかの「闘い(戦い)」を描いているものが多い。あくまで個人的な嗜好として、戦いの理由・背景がある程度描けていると「良い映画だな」と思う。反対にその辺が希薄だと物足りなく感じてしまう。007の前作は(漫画的ではあるのだけれど)闘いの動機が良かった。今回はそこが弱かった。また、「クリード」も、「ロッキー 第1作」でスタローンが演じた「戦わざるを得ない若者」と比較すると、諸事情は分かるけれどちょっとそこが弱い。(そこが弱いところが現代の若者の実相だ、ということかもしれないが)。
今年良かった「マッド・マックス 怒りのデスロード」「セッション」「バードマン」等々、これらも主人公たちが「戦わざるを得ない理由」が伝わって来る作品だった、と思う。
 
映画を見る趣味を作ってから7年目が過ぎた。来年も今から楽しみな作品が多く、楽しみだ。