人生の特等席/ロバート・ロレンツ監督

 

人生の特等席 [DVD]

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 ミリオンダラー・ベイビー』『硫黄島からの手紙』など俳優、監督として活躍しているクリント・イーストウッドが、およそ4年ぶりに主演を務めた感動作。17年間イーストウッドからじかに映画制作を学んだロバート・ロレンツが監督を務め、疎遠だった父娘が仕事を通して絆を取り戻していく様子を描き出す。まな娘を演じるのは『ザ・ファイター』のエイミー・アダムス。不器用な父親と、長い間そんな彼を遠くに感じていた娘がたどる再生のドラマが胸を揺さぶる。

 
「普通」に良い映画だと思う。凝ったところはない*1が、そこが逆に良い。オーソドックスなストーリーにオーソドックスな編集。話のテンポも概ね良い。
 
俳優として、クリント・イーストウッドエイミー・アダムスジャスティン・ティンバーレイクの三名が絡むのを見ているだけでも楽しい。これ日本人の配役だったら、高倉健長澤まさみ、ジャニーズの誰か?みたいな感じかな、と思ったり。それにしても、クリント・イーストウッド翁、共和党支持っぽい白人老人をやらさせたら本当にハマり役。
 
原題「Trouble with the Curve」はこの映画を象徴したうまいタイトルで感心した。(ただし、邦題も理解はできる)

 

*1:この映画を見て、いつも自分は凝った映画ばかり見すぎていると反省した。