ジャージー・ボーイズ/クリント・イーストウッド監督

 


映画『ジャージー・ボーイズ』予告編(ロングバージョン)【HD】 2014年9月27日公開 - YouTube

 

 

私の敬愛するクリント・イーストウッド監督(84歳!!)の作品で割と評判が良い、という情報以外を入れずに行った。

 

その結果は…第一印象はちょっと予想外ではあった。残り幾つも作品を撮れるわけでもないイーストウッドが今さらこれ?、という気持ちを拭えなかったのだが、反芻するにつれ、これはこれで素晴らしい映画だと感じて来た。イーストウッドの「エンターテイメント(ビジネス)への讃歌」なのだと解釈した。あとは、イーストウッド云々とは別に、楽曲の力、原作となったミュージカルの力が素晴らしいし、それを楽しめばいい。

 

この映画、原作のミュージカルでも主役を張っているというジョン・ロイド・ライトがとにかく凄い。クライマックスの名曲「君の瞳に恋してる」を歌い上げる場面は目に焼き付いた。あとから調べたら、ここは史実ではなくフィクションが入っているようだが、映画なんだからそれは当たり前。むしろ、この曲に至るまでの数分の流れと曲の見せ方こそが、素晴らしかった。これこそがイーストウッド監督の手腕と言えるのかもしれない。

 

主人公のヴァリ(存命・80歳)は、イタリア系アメリカ人にとっての北島三郎みたいな存在(by 山下達郎氏)だそうだ。

 

ちなみに、映画館は丸の内ピカデリーのスクリーン1。大きく、ゴージャスだ。この映画をこのスクリーンで見られたことが自分の人生の財産だ。

 

 

 

ああ、でももう来年の公開が決定している、という監督の新作「アメリカン・スナイパー」が楽しみでならない。