僕が映画を通じて知った中東

僕はここ7年、毎年年間に10数本程度の映画を映画館で観ることを習慣にしている。決して映画を語っていい数には達していないと思っているのだが、合計すると80本近くにはなっており、「習慣」の力を感じる。

 

2015年の頭、日本人二人が中東で痛ましい事件に巻き込まれた。しかし、中東はあまりにも遠く、自分も行ったことはないし、知識はとても乏しい。そういう意味では、僕はごく普通の日本人だ。ただ、今まで映画を観てきたお陰で幾つかのイメージは持っている。そこで、改めて振り返ってみた。どれも「映画」としても見るに値する傑作だと思う。

 

ハート・ロッカー・・・イラクバグダッドが舞台。主人公は米兵の爆弾処理係。キャスリン・ビグロー監督がアカデミー賞受賞。女性監督とは思えないハードさ。


映画『ハート・ロッカー』予告編 - YouTube

 

ペルシャ猫を誰も知らない・・・イランはテヘランのお話。イランは宗教革命もあってかなり厳格で抑圧的な雰囲気であることがよく分かった。映画としてはあまりエンタメ性は無かった記憶。


映画『ペルシャ猫を誰も知らない』予告編 - YouTube

 

ゼロ・ダークサーティ・・・CIAがビンラディンを割り出し、最後は米軍がヘリで夜間襲撃し殺す、という現実を下敷きにした映画。米軍特殊部隊が突入するときは、こんな感じ、というイメージは持ちやすい。これもキャスリン・ビグロー監督。男前過ぎる。


映画『ゼロ・ダーク・サーティ』予告編 - YouTube

 

ローン・サバイバー・・・アフガン山中でタリバンと戦う米軍精鋭部隊のSEALsのお話。比較的マイナーな映画だが、名作だと思う。SEALsの事はよく分かる。


映画『ローン・サバイバー』US版オリジナルトレーラー - YouTube

 

少女は自転車に乗って・・・サウジアラビアの女性が西洋風の人権からは程遠い状況に置かれていることを、サウジの女性監督が当局の目をくぐって撮影。サウジという国の大変さ、謎さははかりしれない。


映画『少女は自転車にのって』予告編 - YouTube

 

 

 

映画なんて所詮はお話、下手するとアメリカのプロパガンダだぜ、という意見は正しいと思う。ただ、見ないよりは見ておいた方がいいと思う。