宿命の子/高山文彦
ご多分に漏れず、笹川良一といえば「モーターボート」「右翼」「A級戦犯」「なんかテレビCM見た」というくらいの知識しかない自分だった。
本書を読んでその誤解は解けた。個人的には知らないことばかりだったが、こうしたことを知らなかったのはなんとなく恥ずかしい。戦中・戦後史の勉強にもなった。
600ページ以上の大部ながらもグイグイと引き込まれ読了した。これだけの書物をまとめてくれた著者に感謝。
<メモ>
今上天皇の誕生日にGHQは戦犯の死刑を執行した。誰が支配者か分らせるためのメッセージとして。
A級B級C級戦犯の違いは罪の重さではない。
ハイジャック事件、「人の命は地球より重い」身代金支払いの真実。
池田大作と笹川良一の面会。