人生の特等席/ロバート・ロレンツ監督
『ミリオンダラー・ベイビー』『硫黄島からの手紙』など俳優、監督として活躍しているクリント・イーストウッドが、およそ4年ぶりに主演を務めた感動作。17年間イーストウッドからじかに映画制作を学んだロバート・ロレンツが監督を務め、疎遠だった父娘が仕事を通して絆を取り戻していく様子を描き出す。まな娘を演じるのは『ザ・ファイター』のエイミー・アダムス。不器用な父親と、長い間そんな彼を遠くに感じていた娘がたどる再生のドラマが胸を揺さぶる。
*1:この映画を見て、いつも自分は凝った映画ばかり見すぎていると反省した。
圏外編集者/都築響一
組織に所属せず、腕一本で勝負してきた独立独歩のプロフェッショナルである著者の金言が満載。
「高給を取っている大手出版社の社員ほど、飲み屋で会社や社会の文句を言っている」
「編集者とデザイナーは一緒に仕事をしないと。"宅ふぁいる便"じゃ伝わらない」
などなど。
自分自身の分野は違うけれど、伝わってくるものがありました。
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沈まぬアメリカ 拡散するソフトパワーとその真価/渡辺靖
願望まじりの「衰退論」とは裏腹に、いまだ世界はアメリカの魅力と呪縛から逃れられない。中国や中東へ積極的に進出する大学やウォルマート、アフリカのメガチャーチ……こうしたアメリカの「文化的遺産」が、政治・教育・宗教などあらゆる分野で世界中に拡散、浸透している。アメリカ研究の第一人者が現場を歩き、その影響を考察する意欲的論考。
上記の概要から面白そうだと思って読んでみた。雑誌への連載をまとめたもの、ということで覚悟していたよりはライトな感覚で読める。ビジネス機関と化した大学が貪欲にアブダビやら上海に進出する姿や、メガチャーチがアフリカでの同性愛反対運動に力を貸しているところなど、「そんなこともあるのか!」と勉強になった。
著者が本書最後に指摘しているように、アメリカ的価値観が世界に広がっていることは単純に「文化帝国主義」と「新植民地主義」というかたちで片付けられない何か、を持っている、と僭越ながら自分も思う。だからこそ、こういう本を読むことが面白い。
人を育てる名監督の教え すべての組織は野球に通ず /中島大輔
人を育てる名監督の教え すべての組織は野球に通ず (双葉新書)
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本書サブタイトルほどの インパクトは無かった。インタビュー集だが、プロとアマの両方を取り上げてくれているのが良い。率直に言って、一般人にとってはアマチュア指導者の方から学ぶべきところが多いように思う。
プロの監督で理論的に話すことができ、再現可能と言えるレベルの能力と理論を示せた人はほとんど居ない気がする。(もちろん、プロ野球始めスポーツは厳しい世界であり、机上の理屈の世界ではないのだろうけれど)
機会があれば、アマチュアの指導者についての記事や本をもう少し読んでみたい。