ビジネスの先が読めない時代に 自分の頭で判断する技術/小林敬幸

 

 

著者にお会いしたことはないのですが、前著「ビジネスをつくる仕事」がとても面白かったことと、著者のブログをいつもありがたき情報源とさせていただいていることから、購入しました。(kindle版にて)

そもそもが、私は著者のファンという立場ですから、読んでいて共感しまくり、勉強しまくりでした。(万人受けするのかどうかはわかりません)


以下のようなフレーズに「おぉ!」と思う方にオススメします。

 

もう少し一般化して言うと、あらゆる情報は、コンテキスト(文脈)の中で位置づけてみないと正確に意味がわからないということです。これは、情報を扱う際にいくら強調してもしすぎることはない重要な点です。  一つ付け加えなければならないのは、「疑似歴史観に惑わされないだけの見識を持つ」(『国家と情報』岡崎久彦 文藝春秋)大切さです。「日本は単一民族で農耕民族だから独創性がない」というような根拠も結論も正しくない疑似歴史観に惑わされてはいけません。

私が思うに、変化にこそセクシーさが宿るのではないでしょうか。口説けば落ちるという、ツンデレ的魅力がセクシーさにつながるのだと思います。  ビジネスにおいては、岩盤規制でがちがちに守られている業界に、風穴を開ける企画とか、独占・寡占状態にある市場に上手く入り込んで既得権益を壊す提案などは、ビジネスパーソンにとっては、とてもセクシーに聞こえます。  ツンツンしていて参入しにくい市場が、自分に向けてデレッと開放的になる図を妄想するからでしょう。それは、社会的にもとても健全な事業欲だといえると思います。  もう一つ、セクシーさにつながるのは、「毒」です。世の一部の人が目くじら立てて怒るかもしれないことを少し交ぜると、セクシーな情報発信になることがあります。 

 同じようなタイトルの本を某ちきりん女史が出してますが、著者と同じ(というのはおこがましい気もしますが)オヤジサラリーマンの私はこちらを推します。