ジャック・アタリ vs 大前研一 「国家債務危機」を語る/プレジデント・ロイター
震災&原発爆発で、「いつかは来る、と言われつつ、来ないよな〜と思っていたら、やっぱり来た」というタイプのカタストロフ、というものを実感したわけだが、そこで次に気になるのが「国債暴落」というカタストロフである。
震災は、極めて甚大とはいえ、「箱根の山を超えたら対して関係ない」というのも一つの事実だと思う。しかし、「国債暴落」は全国に影響が及ぶ。
当然ながら、僕も「国債暴落」なんて起こって欲しくない。なんとか回避して欲しい、と切に願うが、震災後の政治状況や選挙の結果を見ていると、残念ながら「回避は難しそう」という予測を立てざるを得ない。
危機管理としては、懐中電灯や食料の備蓄もさることながら、国債暴落に備えて関連するリテラシーを高め、自己の資産配分を検討することの方がより大事であるような気がしてならない。
以下の対談は、極めてハイレベルな知性で、この危機を語りつくしたものとして、一読に値する。
上記対談より一箇所だけ引用。
アタリ おっしゃる通りです。ミッテラン元大統領は、あることを決断する際に「20年後の国民であればどう思うであろうか」と、必ず熟考したうえで決断を下していました。
企業でも子育てでも、「20年後の○○であればどう思うであろうか?」と考えて意思決定すべきなんだと思う。決断の時点では皆に、嫌われても。コンサルタントとして、ずっと企業の盛衰に注目を払ってきたけれど、今成功している会社とか組織って、その種は20年(〜10年)くらい前に蒔かれていたことがほとんどだと思う。来年業績上げたい、と思って上がるほど、今の資本主義社会は甘くない。
とはいっても「今の利益を捨てて、将来の事を考えた意思決定」というのは、言うはやすし、行うはかたし、な事ではあるが。