小田嶋隆のコラム道/小田嶋隆

小田嶋隆のコラム道

小田嶋隆のコラム道


これは珍しい本だ。


コラムの書き方、の指南本ではない。文章術の本でもない。



小田嶋ファンが、自分が小田嶋ファンであることの所以(ゆえん)みたいなものを確認するための本である。



自分が一コラムニストのファンであることを確認するために、千何百円も出して、本を買う。この不景気で功利主義に覆われた時代に、そんなバカバカしい行為をする人間が居るのだろうか。


居るのだね。これが。


何を隠そう私がそうだし、他にも数千人は居るから、こんな本が出てしまうのだろう。小田嶋隆とはそういう存在に達したコラムニストなのだ。


サッカー界におけるペレ、ロック界におけるキース・リチャーズ、料理界における北大路廬山人、、、褒め殺しみたいになってしまった。


ついでだから、この本とは何か思い切って言ってしまえば、これは「生き方」の指南本である。ああ、恥ずかしい。言ってしまった。


なぜ、私はこれが「生き方」の指南本だと言うのか。


残念ながら、自分にはこれを説明するだけの筆力が無い。この本を読んでもそのための筆力、コラム力は身に付かなかった。本が悪いのではない。私の能力不足に過ぎない。


したがって、なぜこれが「生き方」の指南本であるといえるのかは、買って読んで感じてみて欲しい。



なんだ、宣伝協力か。



これこそ、小田嶋先生が望むオチのつけかただと思う。



(以上、敢えて、小田嶋コラム文体で書いてみました。お粗末)



文体論は、堀井憲一郎氏や村上春樹氏と似ていた。一人称の選び方についての章は、面白かった。このブログも一人称が迷走していたのだけれど、一つの指針を得れたような気がした。