京都ぎらい/ 井上章一
「新書大賞」との新聞広告が気になり読んでみた。
東海道新幹線の中、缶ビール片手に読みたい感じのエッセイ。教養と自虐が上手い文章で表現されており、スイスイ読める。こういう「都鄙論」みたいなのは皆、心のどこかにわだかまりを持っているだろうから、普遍的面白さがあるのだと思う。
一章 洛外を生きる、
五章 平安京の副都心、
そして、
あとがき 「七」はひちである
がイイ。
しかし、洛外とはいえ「京都」で育った著者でここまで言われてしまうと、松戸出身の私なぞ(笑)どうしたらいいのでしょうか。
ところで、五章では現政権への批判があったのだけど、「山口出身の田舎者さんが何やってるの?」とハッキリ書いたら面白かったのに。