「情報創造」の技術/三浦展

「情報創造」の技術 (光文社新書)

「情報創造」の技術 (光文社新書)

正直、他書購入のついでにという感じで買ったのだけれど、大変勉強になった。シンクタンクコンサルティング業務、マーケティング業務に従事する人は読んで損はないと思う。(逆に言うと、万人ウケする内容ではないと思うので、これらに該当しない方には他の仕事術の本の方が良いかもしれない)

三浦氏は常々尊敬する大先輩(知己はないけれど)である。「下流社会」「第四の山の手」「シンプル族」など、秀逸なコンセプトを提示する社会分析家だ。個人的には、「ファスト風土」という言葉が一番凄いと感服している。

  • パワポ箇条書きでなくて文章を書いて論理的に考えるべき
  • 分析するときは、短期・中期・長期に分けて考える

など、同感だったり勉強になったりするところが多かった。

三浦氏が一番実証と主張の「バランスが良い」と思っているのは「山田昌弘氏」である、とか、「俺のことをデータが偏っているとか批判するのは勘弁してよ」「学生時代から、フロイトとかニーチェを読んでいた」といった楽屋話的なものも多くてその辺も楽しめた。