鳩山首相の取り組んだ普天間基地問題と目標管理(MBO)の評価

当ブログでは、時評や政治的な話題はあまり書くつもりはないのだが、普天間問題とその帰結を見ていて少し考えたことがあるので、思考記録として記事にしておく。


鳩山首相は、普天間問題を動かそうとして、それを選挙公約として掲げ、その実現のために、色々走りまわった(巧拙は別として)。


しかし、結局、当初の公約は守れなかったことを認めて、「責めは受ける」と発言した。


色々走りまわったところは、意図的か意図的でないかは知らないが、外野にもかなりの部分、丸見えだった。マスコミで色々と報道され「ブレた」「勘違いしている」「勉強不足」と叩かれた。しかし、一方で日本人で多少知識がある人なら、普天間問題がどれだけ難易度の高い問題かを知らない人は居ないだろう。



これを見ていて、人事制度の「目標管理」や「成果主義」についての議論を想起してしまう。

成果主義を批判する人、あるいは、プロセスの評価が大事だ、とする人は、鳩山首相を非難することは難しいだろう。そして日本人には、そういう人が圧倒的に多い気がする。

逆に、「そもそも達成できない目標を掲げるバカがいるか!」と怒る人は、少ないと思う。どの会社に行っても「チャレンジすることが大事だ」「小さくまとまるな」と経営者はメッセージを発している。

もう一点、言えば、この問題について、本土の人間は少なからず「後ろめたい」気持ちを持っている筈だ。政治哲学で言えば、「最大多数の最大幸福」に寄りかかって、沖縄に負担を押し付けているわけだから。


首相の支持率は意外に上昇するかもしれない、と思う。



右往左往のプロセスをガラス張りにしたことが意図的だったら、、、と勘ぐるのは、やり過ぎか。