「星の王子さま」中米生まれ 平尾行隆(日本経済新聞 6月29日朝刊)

担当しているグロービスの講義で毎期話していることだが、「星の王子さま」は素晴らしい小説だと思っている。自分は、30才過ぎてから初めて読んで感銘を受けて、毎年一度は読むようにしている。

今朝(2010年6月29日)の日本経済新聞朝刊の裏面、私の履歴書の隣りの文化欄を眺めたら、大変興味深い記事があった。

ある元会社員の方の執筆された記事で、この方は還暦を過ぎて初めて「星の王子さま」を読んで大感動し、その話の一つのルーツが、著者であるサンテグジュペリの妻(コンスエロ)の故郷であるエルサルバドルにあるのではないか?との考察が語られていた。

この妻、コンスエロこそが、バラのモデルであり、王子の星の原風景とエルサルバドルの風景がそっくりだという。今は、エルサルバドルに、ミュージアムを建設し、コンスエロの伝記を執筆するのが夢だと結ばれていた。


日経のこの欄はいつもクオリティが高いと思う(実は、一面よりもよほど楽しみだ)が、今朝の記事はひときわ興味深かった。