日本代表の戦い終わる

オシムさんのコメントに注目して、このW杯を見てきた。

パラグアイ戦終戦後のコメントもぜひ全文を。


(全文)
http://soccer.skyperfectv.co.jp/worldcup/column/index.html


そして、千田善通訳のブログも良いです。

「わたしもここに座りながら、一緒に戦っていました」

生放送ではこう訳しましたが、正確には、次のようにいいました。

「わたしもここに座りながら、現地のかれらの戦いに参加している気持ちでした」

まあ、そんなに悪い訳ではないと思います。声が震えたのをのぞけば許容範囲。
(そのためにオシムさん、ブルーのジャケットにブルーのネクタイで来たのです)

そのあと、「葬式ではないのだから、もっと明るく」とオシムさんが冗談を言った
のに助けられ、深呼吸して、すぐに皮肉屋の調子で訳しはじめましたけど。

http://info.osimnodengon.com/?pid=3


実はテキストよりも先に、ユーチューブでこのコメントシーンを動画で見たのですが、長い熱弁のあとにふいに漏らしたこの一言を聞いた時は、打たれました。


体調不良で南アフリカに行けないため、ヨーロッパのご自宅で観戦されながらも、こうした発言をしてくれるオシム監督。ますます、ファンになってしまうではないですか。


辛口コメントとか「酷評」とか言われますが、この気持ち、が卓越した指導者の条件なのかな、と思います。


個人的には、今回の日本チーム、まるで高校野球のように、といったら失礼ですが、「試合を通じて、一試合一試合成長する*1」というなかなか見られないものを見せてもらって大変楽しいW杯でした。(まだ終わってないけど。)

*1:本来的にそれで良いのか?という皮肉や疑問もあるにはありますが、デンマーク戦は、ドーハの悲劇以来、20年ちかく日本代表の試合を見てきた中で、こんなに日本強かったことあったか?と思うほどのものでしたので、皮肉は言いません