宗教社会学のお勉強


夏休みの一日、東工大の世界文明センターに行き、橋爪大三郎先生から、「日本の宗教」というテーマで丸半日、5時間の講義を聞いてきました。

宗教社会学とは…というイントロダクションに始まり、仏教、儒教神道の三つが絡まりながら発展(あるいは衰退)していく様子をが一気に語られる企画です。直接、先生に質問できるコーナーも沢山あり、大変ありがたい、お得な機会でした。先生のボランティア精神?あるいは、義侠心すら感じられる企画と言っても過言ではないと思います。

自分としても、休暇を切り上げて参加するほど興味のある分野なので、かなり真剣に聞いて、凄く勉強になりました。こうした内容は単なる「お勉強」ではなく、グローバリゼーションに向きあう最前線のビジネスパーソンにとってこそ、有益な内容でしょう。今、多くの日本企業が「グローバル化」を迫られていると言われています。それは英語を公用化することなのか?それとも、日本の伝統を突き詰めることなのか?深〜く、考えなければいけないことが沢山あります。そのヒントをこうした機会に得て、自分で考えていかなければいけない時代です。

宗教について勉強したいという人にはまずは以下の入門教科書がオススメです。ただし、これも、それなりに難しい本であることは事実。自分もこの本だけでは理解がなかなか進みませんでした。だからこそ、直接講師から話を聞けるこのような機会は本当に有りがたかったです。

カトリックプロテスタントの料理の違い、や、幕府の定義、英霊ゴジラ、そしてポケモン」など脱線部分も橋爪先生の博学過ぎる知識が溢れ出て、面白すぎでした。あと、おそらく、本には書けないような「危険な」仮説を、講演だから、という事でお話頂いた部分もあったように感じました。そこはこのブログにも危なくて書けない(笑)です。

というわけで、こう書くだけだと、単なる受講自慢になってしまいますが、また、秋に同じプログラムが東工大の世界文明センターで開催される予定だそうです。ちなみに、プログラムは全部で三種類。「一神教」「アジアの宗教」「日本の宗教」。それぞれ5時間づつです。


世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫)

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