本田宗一郎 やってみもせんで、何がわかる/伊丹敬之


新刊です。

本田宗一郎の伝記を経営学の泰斗、伊丹先生に書かせるという企画を立てた編集者が凄い。僕は伊丹先生には、色々と怒られた記憶しかないけれど、授業や著作などから大いに学ばせて頂いた。
買わざるを得ない。買ってから読むのが待ち遠しい、という気持ちに久しぶりになった。

個人的には本田宗一郎関係の本は昔何冊も読んだし、本書にも登場する副社長藤沢武夫氏の本に至ってはマイベスト経営者本として他の人に推薦しているくらいなので、本書の内容は大体知っていることばかりだったけれど、伊丹先生独特のリズム感と論理が両立している素晴らしい文章で、改めて読めるのは嬉しい。分量はかなり削る方に苦労されたとあとがきに書いてあったが、この伊丹節(ぶし)で、もっと長く書いて欲しかった。本田宗一郎氏の数々の言葉の中から「やってみもせんで、何がわかる」という一言を核として取り出すあたりが、伊丹先生一流のセンスだ。

丸善で買ったので記念講演会の券もゲットしたのだが、仕事とバッティングして行けないのが残念だ。

本田宗一郎関係の本は、沢山出ている。いきなりこの本を買うもよし、他の本から買うもよし、読んでツマらなかったと思うことは無い。

※↑今発売中の雑誌Numberで、サッカー日本代表キャプテンの長谷部が愛読書として挙げていたのでビックリした。

ホンダ神話〈1〉本田宗一郎と藤沢武夫 (文春文庫)

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[新装版]本田宗一郎との100時間

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経営に終わりはない (文春文庫)

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※僕のベストはこれ↑です。

松明(たいまつ)は自分の手で

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