気になる西周

それにしても、前から思っていたのだが、本書内にも紹介されている西周(にし・あまね)っていう人は凄い。

この人が、明治時代に、それまでに日本語に存在しなかった哲学・社会科学用語を、「翻訳」した。


哲学・宗教・科学、といった単語は全て、この人の言ってみれば「造語」。それまでの日本にはこういう言葉が無かった、ということは、概念も無かった、と言っても良いだろう。西周の「輸入翻訳」以前には、こういう「造語」無しで日本人は会話し、思考していたんだと想像してみると楽しい。

本書ではないが別のところで、中国でも「中国語」として、これらの言葉が使われていると聞いた。この辺、もう少し深く勉強してみたいものだ。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%91%A8_(%E5%95%93%E8%92%99%E5%AE%B6)