マネーボール/ベネット・ミラー監督
有名な原作本は未読なるも、ブラピが自らプロデューサー役を買って出て映画化を実現したということで、見に行ってみた。企業改革モノでもあり、リーダーものでもあるから、仕事と関連した関心もあり。
映画としては派手なプロットがあるわけでもなく、意外と地味な感じだったが、大人向けの味わいがあって良かった。
本作は大概、
- 貧乏球団が、スカウティングに統計学を導入し、強豪を倒してのし上がる
ストーリーと紹介される。
こう聞くと、なんとなく「頑張れベアーズ」「メジャーリーグ」的なジャンルをイメージしてしまう。
確かにそういう側面もあったが、むしろ、リーダーの孤独、プロ社会の厳しさ、報酬とキャリア選択、などのサブテーマの方も丁寧に描かれており、そこが良かった。エンドクレジットで知ったが、脚本はアーロン・ソーキンだった。さすがである。
プロとして仕事を一生懸命にやったことのある人なら、この映画のストーリーやキャラクター造形に込められた複雑な味わいを感じられるだろうと思う。
あとの感想としては、プラピ足長っ、というのと、離婚した結果離れて暮らす娘との交流シーンに、最近、娘の父としての自覚も出てきた自分は涙した。