小説 猿の惑星/ピエール・ブール

映画はとても有名。ある人から原作小説を薦められ読んでみたら、確かに面白かった。

第2次大戦で日本軍に捕虜になったことのあるフランス人が著者が、猿に支配されている惑星に不時着した人間の視点で書いたSF小説。ということは、何を暗示しているかは一目瞭然で、格下だと思ってたアジア人に支配される白人、ということ。

これを知った上で読んでいくとなかなか、キッツイ話である。

こういう諧謔というか、譬え話は、作者がフランス人だからだろうか。
同じくフランス人が書いた「星の王子さま」にもこんなような戦争暗示の意味もあるらしいですし。

猿の惑星 (創元SF文庫)

猿の惑星 (創元SF文庫)