小説 猿の惑星/ピエール・ブール
映画はとても有名。ある人から原作小説を薦められ読んでみたら、確かに面白かった。
第2次大戦で日本軍に捕虜になったことのあるフランス人が著者が、猿に支配されている惑星に不時着した人間の視点で書いたSF小説。ということは、何を暗示しているかは一目瞭然で、格下だと思ってたアジア人に支配される白人、ということ。
これを知った上で読んでいくとなかなか、キッツイ話である。
こういう諧謔というか、譬え話は、作者がフランス人だからだろうか。
同じくフランス人が書いた「星の王子さま」にもこんなような戦争暗示の意味もあるらしいですし。
- 作者: ピエール・ブール,大久保輝臣
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1968/07
- メディア: 文庫
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