立川談春師匠の独演会へ。

昨日、立川談春の独演会に初参戦。

数年前に『赤めだか』を読んで以来、ぜひ一度は生で見たい、と思っていたので、ようやく念願かなったことになる。


談春師匠は数年前から「今、日本で最もチケットが取りにくい落語家」とされているが、今回は、ネット予約で解禁時間の1時間後くらいにチャレンジしたら予約出来た。

落語自体は、数年前に何度か寄席で観た。その時は、「これは自分には合わないフォーマットの芸術かな」と思ったのだが、今回は結構ぐっと来た。談春師匠の巧さが原因だろうか。

話芸に身をゆだねつつ、想像力を働かせて江戸時代にトリップできる感覚も良い。江戸の地名が噺の中に沢山出てくるのも、池波正太郎などの時代小説好きかつ散歩好きの自分には親しみやすい。

あとは、自分も年を取ったということもあるかもしれない。談志家元は、「落語は人間の業(ごう)の肯定である」と喝破したと聞くが、落語の登場人物のダメさ加減は、人間学として妙に心に染みた。人間こんなもんだよな、という良い意味で。


今後、ヘビーな落語ヲタへの道を歩むつもりはないが、談春師匠の落語を年に一度くらいのペースで生で楽しみたい、と思った。



【自分用メモ】

・不動坊

・小猿七之助