ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅/レイチェル・ジョイス


ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅

ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅

定年退職した65歳の男が、20年前に同僚だった女性のお見舞いをしたくて、ただただありがとうを伝えたくて、1000キロの道を歩き始める。去来する人生の苦い記憶と“秘密”を踏み越えながら。そして巡礼の最後に訪れる、深く静かな感動の救済―ナショナル・ブック・アワード新人賞受賞作各国でNo.1のロードノベル!


何カ所かで、最近の英文学の傑作、という事で推されていたので読んだが、確かに面白かった。超傑作、泣いた、というレベルまでではないが、長距離新幹線移動の楽しいお供になってくれた。


なんだか、映画化されそうだな…、と思いながら読んでいたら、解説で、著者は実績ある脚本家で、既に映画化権が売れている、とのことである。原作権だけ買えれば、日本を舞台にしても十分リメイクできそう。


人に施すことも愛だが、受け取ることも愛。