殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件/清水潔



HONZ!での激賞を読んだことがキッカケとなり、あるサイトで「前書き」を読んで購入を決意。自分にも幼い娘がいるし・・親として自己防衛のためにも読まなければならないのかな、という気持ちもあり、購入を決意。


HONZ!での紹介をぜひお読みください


で、こんな陳腐な形容詞しか浮かばないのが情けないが、この本はとにかく凄い。おそらく今年読んだ本のベスト。


とにかく騙されたと思って読んで欲しい。読んだ結果「意味がない。つまらない」と感じた人がいたならお金を返すから、というくらいの推奨度です。



今まで、清水さんという記者(真の記者、記者の中の記者)の活動を存じ上げなかったことを恥ずかしく思う。

唐突ながら、清水記者のココが凄い!

  • 世の流れや権力におもねない。
  • 正義感と共感力
  • 現場とファクトで突破する力
  • 文章やストーリー構成も上手い
  • なんといっても、脅威の調査(探偵)力*1
  • そして何より、前書きの最後に書かれたこの熱き想い。

そして何より伝えたいことがある。

この国で、最も小さな声しか持たぬ5人の幼い少女達が、理不尽にもこの世から消えた。

私はそれをよしとしない。

絶対に。


早速、清水記者の「桶川ストーカー事件」の本も購入した。

*1:私、本書の後半に差し掛かった第7章の展開で、電車の中で「マジで、この人スゲエ!」と呟きそうになりました