マグナカルタ vol.1


マグナカルタ Vol.1 WINTER 2012

マグナカルタ Vol.1 WINTER 2012


元編集者にして現在は著述家の島地勝彦氏の編集する季刊誌。大人向けで、読み応えあった。

川村二郎氏の「天声人語を採点する」と島地氏との往復書簡は、内容も面白く、何より日本語の文章という点で非常にハイレベルで勉強になった。存じあげなかった花実ありすけ氏の「猫の日」という小文、こういうテーマなら感傷的になるのは当たり前かもしれないと思いつつも読むにつれ引きこまれ、心を打たれた。


思い起こせば自分も高校生のころ開高健氏の著作(主にエッセイ)をよく読んでいた。そんな風に育っているから、この雑誌に馴染めるのかもしれない。本書に案内が出ていたが、茅ヶ崎にあるという開高健記念館を訪ねてみたい。