1Q84/村上春樹

村上春樹の『1Q84』、4月にBOOK3が出るそうだ。

去年のBOOK1と2刊行時には「ええ〜、これで終わりかよ!」という意見が多かった模様なので、ある意味妥当なことなのだと思うが、個人的には、「1Q84という小説はBOOK1と2で完結した物語であって良い、これで十分と思っている派。しかも上手く終わっていると思っている派」なのでむしろ不安が大きい。ヘンテコな展開になったらどうしよう、という・・・。でも、物語は一義的には作家のものだから任せるしかない。


1Q84について書き出すと止まらなくなるのだが、一点だけ。この小説の中の名ゼリフ?というか自分の記憶に残ったのは


「説明しなくてはそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ」

というセリフ。


仕事(ビジネス)をしていて、たまにこのセリフが頭に思い出されることがある。

この文字づらだけの通りの意味で言えば、本当に「そうだよな」、と感じる事があるわけで。

でも別に、だからあらゆる説明がムダだ、とも全く思っているわけではなく、むしろ、自分ほど「説明」を大事に思っている人も少ないだろうと自負していたりもする。


というように、このセリフを巡ってもまた、分析・解釈しだすとキリがないのでこれくらいでやめておきたい。


が、このセリフは「主人公が長年確執を抱えていた父親と老人病院*1 で再会し、その父親から言われたもの」という文脈だけは記しておきます。

*1:これが千葉の千倉にあるという設定だったので、去年は夏休み旅行に千倉に行ってみたという、どうしようもない春樹オタである自分